もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら

発売日の次の日に本屋で立ち読みをし、読破した言わずと知れた名著。 

P.F.ドラッカーの考えるマネジメントの理論と、高校野球の女子マネージャーを結びつけるという斬新な発想が良いです。 

ビジネス書と小説を複合させた書籍なので、本が苦手な人も手に取りやすい作品なのではないでしょうか。 

これから社会人になるにあたって、および、卒業論文の作成にあたっても大いに活用させるに値するノウハウが詰まっている。 

学生選書ツアーでこの本を選んだのは僕です(笑)

 

ユダヤ人大富豪の教え

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

僕の愛読書の一冊です。 

この本は、著者である本田健氏の実話に基づいている。 

20歳の頃に筆者がユダヤ人大富豪の老人と出会い、そして、彼に教えてもらった17の秘訣を物語風に描いている。 

今までに数多くの本を読んできたけれど、この本はとりわけ自分の中で絶対に手放すことのできない一冊になっている。 

初めて手にしたとき、そして、読んだときに感じた共感の気持ちは一生忘れることはないと思う。 

ユダヤ人大富豪が示す様々な課題も去ることながら、彼の教えには深みがあり、説得力がある。幸せの価値観・尺度はお金ではないと昔から感じてきた自分だからこそ、この本を読んだ時の感動はより一層大きかったのかもしれない。 

ナチスの迫害をはじめとする厳しい境遇にさらされながら、生き抜くことに並々ならぬ情熱を注いできたユダヤ人の成功ノウハウがこの本には詰まっている。

学問のすすめ

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

明治時代の啓蒙思想家であり、かの慶応義塾の創始者である福澤諭吉の名著(の現代語訳)。

彼の思想に初めて触れたのは、浪人時代に政治経済から倫理に科目を変更してまもなくの頃でした。

倫理は必然的に独学で学ぶことになったため、様々な人物の思想を咀嚼して理解するのは苦労したものの、彼の思想は自然とすんなり入ってきたのを今でも覚えています。

福沢諭吉がなぜ一万円札に描かれたのかは、この本を読み彼の思想に触れることで多くの人が納得してくれると思う。

帯に「日本最強のビジネス書!!」と書いてあるように、確かに今の時代のビジネスノウハウにも通ずる言葉が詰まっている。

個人的にかなりの良書だと思うので、色々な方におすすめしたいです。

 

竜馬がゆく

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)

文庫本だと全部で8巻、総ページ数3600ページにも及ぶ、司馬遼太郎の長編小説。 


これは自分が今まで読んできた大量の本の中でも間違いなくトップ3に入るものなので気合い入れてレビュー書きます(笑) 

竜馬がゆく』における竜馬は、大河ドラマで描かれた竜馬とは若干異なり、司馬史観が織り交ぜられた人物となっています。 

解釈する人によって描かれる竜馬も様々なのですが、本作を通じて今日までに伝えられてきた坂本竜馬という人間のイメージが出来たといっても過言ではありません。 

過去に残された膨大な資料を集めてから執筆を行う司馬遼太郎。 

竜馬という人物に肉迫し、彼の幕末維新における奇跡を描いた司馬遼太郎の功績を讃えたいです。本当に素晴らしい作品だと自信を持って言えます。 

薩長同盟大政奉還といった歴史上の出来事の多くは竜馬がいなければなし得られなかった。 

自分の夢や願望を貫徹させるために仲間を募り、人脈を構築し、維新を達成した竜馬の生き様には本当に心揺さぶられます。 

今も昔も、誰かが何か行動を起こそうとすると必ずそこには代償があり、優劣があり、値踏みがあり、評価があるという現実がついてまわります。 

竜馬もその現実の中で生きてきた男の一人です。 

けれど竜馬は常に先へ先へと前を向いて進んでゆきます。土佐の郷土の次男であり浪人という立場ながらも、幕末の大動乱期に新風を巻き起こし、世の中を変えた竜馬。 

そんな竜馬の生き様がとてつもなくかっこよく、ロマンを感じます。彼の自分の生き様を貫く姿勢が大好きです。 

僕はこの本を読んで、今日のような競争社会で生き抜くコツを学び、人情物から人の心の機微を読みとる姿勢を深めました。 

僕の好きな四字熟語の一つに温故知新という言葉がありますが、僕にとってこの本はまさにその言葉を体現する土台となりました。 

これからも、自分の生き方や考え方を大切にしていきたいと思います。

 

竜馬と同じ誕生日なのは、ちょっとした自慢(^O^)

大島優子

大島優子1stフォトブック 優子 (講談社MOOK)

大島優子1stフォトブック 優子 (講談社MOOK)

大島優子の写真や、生き方・考え方が詰まった本。 

ルックスもスタイルもダンスも超一級品な彼女ですが、僕が大島優子の大ファンになったのは、本当に一人の人間として彼女を尊敬しているから(^O^)

決して、セクシーショットが満載だからこの本を購入したわけじゃないんですよwwでも、やっぱかわいいなぁ…(ぇ 

そんなわけで若干脱線しましたが、大島優子の生き方・考え方には目を見張るものがあります。 多趣味でいつも燦々とした笑顔を振りまいている彼女ですが、その裏にはいくつもの苦労があり、でもその先にある喜びを信じて彼女は生きているというのが伺える。 

この本を読んで大島優子の生き方や考え方を知るにつけ、彼女が日頃から自分を磨いているのだということがわかります。 

大島優子哲学の深さには感銘を受けます。 

 

総選挙また1位とってほしい!!

君主論

君主論 (岩波文庫)

君主論 (岩波文庫)

ルネサンス期イタリアにおける、マキャベリの政治論です。 

「権謀術数」と聞くと一見聞き心地が悪いけれど、当時のイタリアの現状と、マキャベリが敬意を抱いたチェザレ・ボルジアの思想を鑑みると、マキャベリが本書において訴えたかったことがわかった気がしました。 

今の日本は民主主義を、謳っています。 

彼の政治論も、民主主義に近いです。 

「結論として述べておきたいのは、ただ一つ、君主は民衆を味方につけなければならない」 

これは現代民主政治におけるリーダーシップの考え方と結びつくように思います。


「民衆の願いは、貴族のねらいより、はるかにまじめなものであって、貴族の望みは抑えつけることだが、民衆は抑圧されないのを願っているだけである」 

私的、この考え方は、大阪市長の、橋本さんの考えとかぶる部分があるように思います。 



権謀術数を繰り広げて他人をだますべきという発想も、だますべき対象は、貴族が基本となっている。貴族は平和なときには君主から金や権力をもらおうとします。 

しかし、他国と戦争となり、君主の力が弱まったとなると、君主は平然と貴族に舌を見せる。民衆のために、彼らの願望を果たすようにした方が良いと考えます。 

民衆は他国との戦争において、君主を支える強力な土台になってくれる。革新的なアイディア、パラダイムをぶち破るような思想、進歩的な発想。 


民衆が求めるものは、様々です。 


もし他国に一時的に侵略されてしまっても、民衆の信頼を得ていれば民衆が動く。貴族や官僚組織ではなく、その国の民衆にこそ、国家の力の源泉があるという発想が彼の考えです。 


なるほど、いつの時代にも断片的ながら通じる思想があるのだと思いました。 



マキャベリの言う「君主」は、一応は人格を持ったものです。しかし実態はかなり抽象的です。本書における君主は、国家と言いかえることもできます。 

アメリカ独立宣言はフランスの啓蒙思想家であるルソーの思想的な影響を受けています。それは、現代社会における、自由や、平等という思想に結びついています。 

自由や平等といった権利を実現しようという彼の思想の素地には、 


「政治権力が民衆のささやかな幸せを実現していく」 

「これこそが国家の力を最大限に強めることなのである」 


といった考えがあります。 

彼は本書において、上記内容を敷衍しています(はっきり言うと、本作の翻訳はあまりわかりやすい方ではないけれど)。

マキャベリは、現代社会に通じる上記思想を述べた点において、現代社会におけるリアリズムの先駆者といっても過言ではないのかもしれません。

人を動かす

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

後世にまで語り継がれるデール・カーネギーの著作の日本語訳。私的、原著にも目を通すことをオススメします。 

大学三年時、普通に生き普通に過ごすことに悶々としていた頃、この本を読んで大きな衝撃を受けました。 

よく愚痴をいう人や、ネガティブな人には特にぜひ読んで欲しいです。考え方が変わるきっかけを得られるかもしれません。 

単なる画餅に留まらない、確固たる原則がここにある。 

【人を動かす三原則】 
批判も非難もしない。苦情も言わない。率直で、誠実な評価を与える。強い欲求を起こさせる。 

【人に好かれる六原則】 
誠実な関心を寄せる。笑顔で接する。名前は、当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない。聞き手にまわる。相手の関心を見抜いて話題にする。重要感を与える - 誠意を込めて。 

【人を説得する十二原則】 
議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。自分の誤りをただちにこころよく認める。おだやかに話す。相手が即座に'イエス'と答える問題を選ぶ。相手にしゃべらせる。相手に思いつかせる。人の身になる。相手の考えや希望に対して同情を持つ。人の美しい心情に呼びかける。演出を考える。対抗意識を刺激する。 

【人を変える九原則】 
まずほめる。遠まわしに注意を与える。まず自分の誤りを話した後、相手に注意を与える。命令をせず、意見を求める。顔を立てる。わずかなことでも、すべて、惜しみなく、心からほめる。期待をかける。激励して、能力に自信を持たせる。喜んで協力させる。 

世に数多ある胡散臭い占いや心理学を軽々と超越する原理原則だと思う。