竜馬がゆく

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)

文庫本だと全部で8巻、総ページ数3600ページにも及ぶ、司馬遼太郎の長編小説。 


これは自分が今まで読んできた大量の本の中でも間違いなくトップ3に入るものなので気合い入れてレビュー書きます(笑) 

竜馬がゆく』における竜馬は、大河ドラマで描かれた竜馬とは若干異なり、司馬史観が織り交ぜられた人物となっています。 

解釈する人によって描かれる竜馬も様々なのですが、本作を通じて今日までに伝えられてきた坂本竜馬という人間のイメージが出来たといっても過言ではありません。 

過去に残された膨大な資料を集めてから執筆を行う司馬遼太郎。 

竜馬という人物に肉迫し、彼の幕末維新における奇跡を描いた司馬遼太郎の功績を讃えたいです。本当に素晴らしい作品だと自信を持って言えます。 

薩長同盟大政奉還といった歴史上の出来事の多くは竜馬がいなければなし得られなかった。 

自分の夢や願望を貫徹させるために仲間を募り、人脈を構築し、維新を達成した竜馬の生き様には本当に心揺さぶられます。 

今も昔も、誰かが何か行動を起こそうとすると必ずそこには代償があり、優劣があり、値踏みがあり、評価があるという現実がついてまわります。 

竜馬もその現実の中で生きてきた男の一人です。 

けれど竜馬は常に先へ先へと前を向いて進んでゆきます。土佐の郷土の次男であり浪人という立場ながらも、幕末の大動乱期に新風を巻き起こし、世の中を変えた竜馬。 

そんな竜馬の生き様がとてつもなくかっこよく、ロマンを感じます。彼の自分の生き様を貫く姿勢が大好きです。 

僕はこの本を読んで、今日のような競争社会で生き抜くコツを学び、人情物から人の心の機微を読みとる姿勢を深めました。 

僕の好きな四字熟語の一つに温故知新という言葉がありますが、僕にとってこの本はまさにその言葉を体現する土台となりました。 

これからも、自分の生き方や考え方を大切にしていきたいと思います。

 

竜馬と同じ誕生日なのは、ちょっとした自慢(^O^)