ニュー・シネマ・パラダイス
- 出版社/メーカー: 角川映画
- 発売日: 2009/06/19
- メディア: DVD
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まず、はじめに解説を付け加えておきます。
この映画には「劇場公開版」と「完全オリジナル版」の二種類があり、それによってユーザーによるレビューも大きく変わってくるだろうということです。
僕は今回、「劇場公開版」に焦点を当てて、このレビューを書きたいと思います。
舞台は、イタリアのシチリア島。この映画の主人公であるサルヴァトーレが幼い頃、そして青年の頃を回想するシーンから始まり、そして、時を重ねて現在のサルヴァトーレを描くという構成をとっています。
この映画は、本当に様々な形で私たちに「愛」を語りかけている気がします。この映画のテーマといっても過言ではないでしょう。
サルヴァトーレとアルフレードの間にある友情。
サルヴァトーレと、家族との時を超えた絆。
そして、エレナとサルヴァトーレとの間にある、時を超えた愛。
僕は、まだこの映画に秘められた奥の深さを完全に語りうることができないと思った。
なぜなら、これほどまでに誰かを愛し、そして、これほどまでに数奇な運命の狭間に揺れる深い愛と悲しみのドラマを経験していないからです。
一度見ただけでは、この映画の内容を語りきることができないと感じました。
しかし、現時点でも自信を持って言えるのは、ストーリーが非常に繊細で、どこかあたたかみがあるということ。
初めて公開されたのはもう20年も前であり、作風も非常にレトロなゆえに、それが演出する舞台効果もあるのかもしれないが、とてもあたたかい映画でした。
「今から20年後にこの映画を観たら、どんな感想を抱くんだろうなぁ…。」
そんなことを、この映画を観ながら考えていました。
星4つか、あるいは5つかで非常に迷いましたが、「これから自分の人生の中で様々な経験をするうちに、きっとこの映画の面白さ・深さに通ずるものを見つけられるんじゃないか。」
そのように思ったので、今回は星5つをつけておきます。
やはり、トルナトーレ監督の作る映画と、モリコーネの奏でる旋律には大きな感動がありますね。
余談ですが、僕はトルナトーレ監督とモリコーネが組んだもう一つの映画である「海の上のピアニスト」という映画を、ぜひ多くの方に見てもらいたいです。本当に素晴らしい映画だと思います。
※レビューはコチラ
http://hamamo10.hatenablog.com/entry/2013/05/26/195853