ダンサー・イン・ザ・ダーク

ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]

ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]

― セルマは踊る 暗闇の中で ― 
― セルマは歌う 心の底から ― 
― セルマは祈る 息子ジーンのために… ― 


カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。 


この映画は、映画史上かつてないほど、悲しい映画です。 


この映画を作った監督本人が「この映画を観たことがない人には、最後の結末は言わないでほしい。」という意向を示しているのもうなずける。 

観る人によって、本当に賛否両論の意見が飛び交う、そんな映画。もろ刃の剣のような映画です。 

おそらく、感動を通り越した悲しみに、涙を誘われる人も多いと思います。 

僕が初めて観たのは、確か高校2年生の頃だったかな?? 

キャッチコピーを読んで僕の大好きなBjorkの歌が採用されており、「この映画は感動ものかな??」と思って何気なく手にしました。実際のところ、この映画は感動よりも悲しさに満ち溢れていました。 


視力がだんだん失われていく病気のセルマ。 

同じ病に冒された一人息子の治療費のために懸命に働くが、大事に貯めたお金をある日騙され、奪われてしまう。 

何もかもを犠牲にし、息子の視力を回復させようと必死に生きるセルマの姿からは、さまざまなことを考えさせられるでしょう。 


以下、セルマの言葉 


もう何もかも見たわ 

暗闇も見た 閃光が放つ一瞬の煌きも 

自分が選んだものも 

必要だったものも 

それで充分 

もっとと願うのは欲張りだわ 

過去の自分も見たしこれからの自分も分かってる 

何もかも見たのよ 

見るべきものはもう残ってない