パッチ・アダムス

パッチ・アダムス [DVD]

パッチ・アダムス [DVD]

人生に絶望し、自ら精神病院に入院したパッチ。 


彼は様々な患者と接する中で、既存の医療の限界を感じ取る。 

大切なのは薬を処方することだけではなく患者と共に笑うこと。 


退院した彼は、精神科医を目指すためにヴァージニア大学医学部に入学。様々な壁に阻まれながらも、トップクラスの成績をおさめ、「笑い」を重視した療法を追求していく。 

本作はそんな彼の医療に対する並々ならぬほど情熱的な思い、そして、愛する患者やカリンへの深い想いを描いた作品である。 

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本作は実話を基にした映画です。 

ロビン・ウィリアムズ演じるパッチ、そしてモニカ・ポッター演じるカリンの恋愛模様もさることながら、パッチの医療に対する情熱に思わず涙。 


後半は本気で 
涙腺緩みます…。 


周りから「すごい」と言われる人の言葉には深みがあり、なおかつそういった人は深遠な思考を持っているものですが、パッチはまさにそういった人の典型なのではないかと思います。 

学長には彼の行為が行き過ぎだとみなされ裁判にかけられます。 

しかし、大学通学の継続をめぐって法廷で彼が語る言葉の数々には本当に深みがあるのです。 

たとえ医者であれ、その本質は人間です。 


彼は「医者」である以前に素晴らしい「人間」であったからこそ、単純に成績が優秀だとか、医者は偉い職業だとか、そういった世間の常識にとらわれない斬新な医療行為を、無償で行い続けることができたのではないかと思うのです。 


常識というものは 
非常にこわいもの。 

周りが正しいと言ったこと全てが正しいのかというと決してそうではありません。 

パッチは常識である医者としての知識も、患者のために笑いをとるという非常識も、全てを情熱に還元できる、そんな人間だったのではないかと思います。 

こんなにも素晴らしい医者が実在したという事実に感銘を受けると同時に、僕自身も彼のように情熱を忘れない人間でありたいと願わずにはいられなくなります。


僕が今までに観た映画の中でもトップクラスに好きな映画で、文句なしの★五つです!