レッドクリフ

レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]

舞台は西暦208年の中国、いわゆる三国時代。ちょうど後漢の滅亡期から三国の争乱にあたる場面ですね。 

横山光輝氏の『三国志』（原作は羅貫中『三国志演義』）や、名ゲーム「三国無双」、そして世界史に触れている人であれば場面は想像しやすいと思います。（僕は世界史オタクなので結末が見えていました…。笑） 


天下統一を目指す曹操の軍は華北から南下。対して、孫権の軍と劉備の軍は連合軍を結成して曹操に立ち向かう｡ 

天才宰相である諸葛亮（諸葛孔明）の策によって連合軍は見事に曹操の軍を打倒。曹操が目指していた統一を失敗させることに成功する。 

だが、兵士や村人の疲弊、食料不足、さらに疫病の蔓延などの諸要因により、劉備は戦意を喪失。 

戦乱の世を通じて生まれた二国の絆は今後どうなるのか…。 



この作品はパートIということで、あくまでもパートIIを観るための前置きのような感じがしました。 

九官八卦の陣や反射光線の陣など、演出にはこだわりが見て取れます。監督が監督なだけもあって映像も派手で、随分と気合い入れて撮影したんでしょうね～!!

ただ、やはりこの作品単体ではストーリー性に乏しいと思いました。 

やはり、三国志の世界を映画の中で短く簡潔に描くことの難しさが伺えます。そのぶん、パートIIにつながる布石になっていれば良いのですが…。 

上記を踏まえれば、本作は続編に対する期待につながるでしょう。ただし、続編の出来に不具合があると本作で描いた世界も随分と痛手を受けると思います。 

パートIIでは、果たしてどのような展開を迎えるのか。パートIで映画の焦点が定まったので、ここからが見ものですね(^O^) 



金城武の役柄がかっこよかった