SAW3

ソウ3―SAW3 (角川ホラー文庫)

ソウ3―SAW3 (角川ホラー文庫)

目を覚ますと、食肉加工工場の中。そこには、鎖で縛られた男女が3人。 

交通事故で息子を失った男の復讐ゲーム。 

家族を捨てようと考えている優秀な女医が、生き残りをかけたゲーム。 



この映画のシナリオは、わりと分かりやすい。そして本作も、前回までの作品の流れを継承していることには変わりない。 

こういったシリーズものの映画は、やはり通して観ることで面白さや内容の理解が洗練されるのが普通だと思う。 


だが、本作は内容云々よりも、残虐なシーンが多すぎて内容を理解する以前にそれをはるかに凌ぐ視覚に対するインパクトのほうが先行してしまう。 

本作までの2作を通して観てきただけに、残念な気持ちになった。 

「ソリッド・シチュエーション・スリラー」という用語を世に知らしめたほど、爆発的なヒットを記録したSAW。 

シナリオにおけるミステリー性や、映画のエンディングに至るスリル感を前面に押し出してきたそれまでの作品に比べると、視覚に対する訴えがあまりにも強烈で、辟易してしまうほどだ。 


とにかくグロい、グロすぎる…。 


元々スプラッター映画を好んで観るタイプではないけれど、苦手な人は絶対に観ないほうが良いでしょう。内容を理解する間もなく、映像に圧倒されてしまうと思うので…。 


とりあえず、ジグソウのゲームよりもアマンダのゲームのほうが明らかにひどいです。ゲームをクリアしているのに助からないとか…どんだけよ…。 


自分は真夜中に部屋で一人でこの映画を観たのですが、苦手な人は絶対にやめたほうがいいと思う(苦笑)。